音叉の話し

もう十数年も昔の話しになりますが、とあるイギリス人バイオリニストと仕事をした時のこと。

舞台袖でチューニングをしていた彼は音叉を使っていました。日本では音叉を使う演奏家は珍しいのでしばらく見ていると、こちらをみて「今日のピッチは442Hzだったよね?(日本語)」と聞いてくるので「Yes!」と答えるとHa!ha!ha! と笑いながら何本かの音叉を取り出して「これはニホンのオンサです。知ってますか?」と聞かれました。町の楽器屋で売っているのとは音の大きさも伸びも桁違いに素晴らしい音叉だったので驚きました。彼によると、ウィーンでもトロントでもこの音叉を見た、世界中で使われているが日本では見たことがない。と。・・・その後偶然に出会ったのはまさにその音叉でした。音叉の音を聴いているだけでスーっと背中に芯が通るような感覚がありました。

もちろん今では演奏の仕事にもヒーリングにもフルで活用しています。

大切なアイテムです。